突然の出来事だった。愛用していた Western DigitalのM.2 SSD、Blue(WDS200T3B0C-EC) と Black(WDS200T3X0E-EC) の2台が同時に認識しなくなった。同時期に購入したこれらのSSDは、主にファイルの移動や作業用に使用していたものだった。幸い、データ自体は他の場所に保存してあったため大きな問題にはならなかったが、M.2 SSDそのものが動作しないという事態は作業環境にとって大きな痛手だった。
なんとか状況を改善しようと、Western DigitalのRMA(返品交換保証)を申請することにした。
RMA申請の流れ
RMAとは、製品保証期間内に不具合が発生した際に、交換や修理をしてもらえる制度だ。Western Digitalの製品では、各デバイスにシリアルナンバーが割り振られており、それを基に保証期間の確認や手続きを進める形になる。
まずは公式サポートページ(サポートはこちら)にアクセスし、サポートに連絡を取ることから始めた。サポート窓口に状況を伝えたところ、担当者から「シリアルナンバーを確認し、メールで送付してほしい」という指示が届いた。
M.2 SSDの表面には小さな文字でシリアルナンバーが記載されているため、これを慎重に確認し、指定されたメールアドレスに送付。内容としては、購入時期が同じであること、他のM.2 SSDでは問題なく動作すること、そして対象のBlueとBlack SSDだけに問題が見られることを詳細に伝えた。
数回のやり取りを経て、RMAが承認され、交換手続きへ進むことになった。
交換手続きと発送準備
RMAが承認されると、Western Digitalから具体的な梱包手順と必要書類に関するメールが送られてきた。指示に従い、以下の準備を進めた:
- ESDバッグ:電子基板を保護する静電気防止用の袋に、各SSDを個別に収納。
- 梱包材(プチプチ):ESDバッグの上からしっかりと包み込み、衝撃を防ぐ。新聞紙や直接の包装はNGとされている。
- RMAラベル:指定されたリンクからラベルを印刷し、発送用の箱の側面3カ所に貼付。
ホーザン(HOZAN) ESDバッグ 静電気対策 梱包袋 半透明 界面活性剤不使用 70×150mm 厚さ0.05mm 10枚入 電子部品の保管・梱包に F-54-AA
梱包が完了したら、サイン済みの書類を同梱し、指定された住所へ発送。発送手順については、Western Digitalの公式梱包ガイド(参考リンク)を確認するとわかりやすい。
今回、指定日時に合わせて発送したものの、クリスマスや年末年始の影響もあり、予定より2日遅れで交換品が到着。それでも全体としては迅速な対応だったと感じた。
交換後の使用とエンクロージャー導入
交換品が届いた後は、用途に合わせてORICO製の外付け用のエンクロージャーを用意することにした。今回は以下の2種類を選択:
Blue用
ORICO SSD 外付けケース NVMe/SATA両対応、USB3.2 Gen2 10Gbps高速転送 M.2 SSD 外付けケース、 TXM2M
Black用
特にBlack用のケースは公式推奨ではないものの、軽作業に使用する分には問題なく動作している。ただし、非推奨環境であることを念頭に置いて使用している。
ちなみに届いたときにはこんな感じに入っていた。他の人の記事によるとリフレッシュ品が届くというのがあったが、僕に届いたのは完全な新品が届いた。何だったらBlueはバージョンがアップされていた。
まっさらの新品のM.2の箱。
当然中身も新品だった。
OPRICOのM.2 SSDのエンクロージャー。ファンがついている方にBlackが入っている。ただし、推薦はされていないので自己責任で。
初めてのRMA申請を終えて
Western DigitalのRMAプロセスは、サポート窓口の対応が丁寧であり、スムーズに進めることができた。シリアルナンバーの確認やメールでのやり取りには少々手間がかかったものの、指示が明確だったため特に困ることはなかった。
RMA申請や梱包作業におけるポイントとして、以下を挙げておきたい:
- シリアルナンバーの確認:M.2 SSDの小さな文字に注意。
- 必要な梱包資材の準備:ESDバッグやプチプチなどを事前に用意しておく。
- RMAラベルの印刷:ラベルが複数枚必要になる場合があるので注意。
今回の体験を通じて、もし同様のトラブルに遭遇した際には、落ち着いてサポート窓口に連絡し、指示を的確にこなすことが重要だと感じた。Western Digital製品を利用している人には、RMA制度をしっかり理解しておくことをおすすめする。