ホームセンターに寄ったら、ふと目に入った多肉植物のアソートセット。正直、植物には詳しくないし、特に育てるつもりもなかったけど、「どうせ水をあげるだけだし、ちょっと試してみるか」という軽い気持ちで連れて帰ることにした。
買ってきたはいいけど、この子が一体何という種類なのか、正直わかっていない。でも、そんなことは気にせず、とりあえず鉢と土を買い足して植え替え作業を始めてみた。多肉植物用の土とか育て方の正解も分からないまま、とにかく手探りで進めた植え替え作業。それでも新しい鉢に収まった姿を見ると、何とも言えない満足感が湧いてきた。
まだ2月になる直前の寒い時期。この子も売り場で冷たい空気に耐えてきたんだろうと思うと、急に愛着が湧いてくる。家に来た方が少しは暖かくて快適なんじゃないかと勝手に思いながら、部屋の窓際にそっと置いてみた。部屋に少し緑が増えるだけで、空間の雰囲気がなんとなく柔らかくなった気がする。
それにしても、この子がどんな風に成長するのか楽しみだ。多肉植物はあまり手間がかからないと聞いていたけど、実際に育ててみると、小さな変化に気付くのがちょっと嬉しい。葉っぱの色や形が日々少しずつ変わったり、どこか元気がなさそうだなと思えば場所を変えてみたり、そんな些細なやり取りの中に何か癒されるものを感じる。
多肉植物を育てるなんて、以前の自分だったら想像もしなかったけど、こうして一つの植物と向き合う時間ができたことで、ちょっとだけ生活に彩りが増えた気がする。この子と一緒に過ごす日々が、これからどんな小さな幸せをもたらしてくれるのか、少し期待しながら見守っていこうと思う。
ずぼらな主人に拾われてしまった多肉植物たちだ。