2025年1月8日、Instagram Graph API から profile_views(プロフィール閲覧数) が完全に廃止されることが発表されました。すでにAPIのバージョン21.0では取得ができなくなっており、僕がGoogle Apps Script (GAS) を使って自作したスプレッドシートの集計も止まってしまいます。
Instagramの公式ダッシュボードは正直使いづらいので、スプレッドシートで「インプレッション」「リーチ」「プロフィール閲覧数」などをまとめて管理していたのですが、この大事な指標が取れなくなるのはやっぱり残念です。
※この記事は専門用語が出ますが わからない人は雰囲気で見てください。
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なぜスプレッドシートを使っていたのか?
Instagramのダッシュボードはアプリから一応データを見ることはできます。でも、以下の理由で使いづらいんですよね。
- データの取得範囲が限られている
細かいインサイトや全体の動向をすぐに把握できない。 - カスタマイズ性が低い
欲しいデータだけをまとめて見ることができず効率が悪い。 - 比較がしづらい
過去データとの比較や、他の指標との組み合わせが面倒。
だからこそ、僕はGoogle Apps Script (GAS) を使ってInstagram APIから必要なデータを取得し、スプレッドシートで管理していました。これでインプレッション数やリーチ数、プロフィール閲覧数までカスタマイズして分析できていたわけです。
たぶん見づらいのはInstagramはわざとやってます。
代替手段:profile_activityは非効率
profile_views の廃止に伴い、代替として profile_activity というメトリックが提供されています。これは投稿ごとに「ユーザーがエンゲージメントした後のプロフィールでのアクション数」を示す指標です。
取得できるアクション
- BIO_LINK_CLICKED(プロフィールリンクのクリック)
- CALL(電話)
- DIRECTION(道順)
- EMAIL(メール送信)
- OTHER(その他)
でも、非効率すぎる理由
- 投稿ごとにリクエストが必要
すべての投稿データを取得するには個別にリクエストを送らなければならない。 - APIのレート制限
リクエストが多すぎると制限に引っかかってしまう。 - 指標としての違い
profile_activityは「投稿→アクション」のデータなので、純粋なプロフィール訪問数とは異なります。
つまり、代替手段があるとはいえ、今までの profile_views のように「アカウント全体の動向」をシンプルに把握することは難しいです。
正直「馬鹿なの?」って思ってます。それか廃止前になにか救済処置が出るのかも?
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スクレイピングという選択肢は?
「APIで取れないなら、Instagramのダッシュボードからデータをスクレイピングすればいいのでは?」と考えた人もいるかもしれません。(僕は真っ先に思いつきましたけどね)
スクレイピングの例
- ダッシュボード画面(Instagramのプロフィール画面)をプログラムで読み取り、プロフィール閲覧数を取得する。
- 自動的にデータを記録してスプレッドシートに反映する。
でも、この方法には大きなリスクと手間があります。
- 規約違反のリスク
Instagramの利用規約に反するため、最悪アカウント停止の可能性があります。 - 仕様変更で動かなくなる
InstagramのUIやシステムが変更されると、スクレイピングが動かなくなる可能性が高いです。 - 維持・メンテナンスの手間
スクレイピングは定期的な確認や修正が必要になるため、実用的ではありません。
現実的に考えると、この方法も選択肢から外れるかな、という結論です。
僕の考え:プロフィール閲覧数が見られないのは少し寂しい
プロフィール閲覧数が取れなくなるのは「かなり痛い」というほどではないけど、あった方がやる気に繋がるデータです。
例えば、投稿の反響が良かった時に「プロフィールへの流入が増えた」とわかると、「次も頑張ろう」とモチベーションになります。それが見られなくなるのは少し物足りないし、アカウントの成長が実感しづらくなりますね。
まとめ
- profile_views(プロフィール閲覧数) は2025年1月8日に完全廃止される。
- 代替手段として profile_activity があるが、投稿ごとにリクエストが必要で非効率的。
- スクレイピングはリスクが高く現実的ではない。
今後もMetaのAPIドキュメントを定期的にチェックし、新しいメトリックやアップデートが追加されるのを待つしかないのが現状です。
プロフィール閲覧数のような指標がなくなるのは少し残念ですが、今後もっと使いやすい仕組みが登場してくれることを期待しています。
補足:廃止されるメトリック一覧
2025年1月8日、以下のメトリックもInstagram APIから完全に廃止されます。
メディアインサイト
- video_views(ビデオ再生数)
ユーザーインサイト
- profile_views(プロフィール閲覧数)
- email_contacts(メール送信数)
- get_direction_clicks(道順リクエスト数)
- text_message_clicks(SMSリンククリック数)
- website_clicks(ウェブサイトリンククリック数)
- phone_call_clicks(電話リンククリック数)
これらの指標は、アカウントの成長やユーザー行動を分析する上で重要でしたが、今後はAPI経由での取得が不可能になります。