甘詰留太さんの「ナナとカオル」が完結した。2008年から連載して、2016年まで、18巻という8年間の作品が終わっちゃった。漫画雑誌もヤングアニマル嵐→ヤングアニマルって変わったし、OVAでたり「BLACKレーベル」でたり、色々な歴史があった漫画です。
そんな「ナナとカオル」の最終巻の18巻が出ました。結末は…好きです。
甘詰留太さんの漫画作品は、人の心にかなりくるやつ。「あー、なんでそうなっちゃうのー」っていうやきもきを必ず入れてくる。そういうのが癖になって、ボクは甘詰留太さんの漫画が好き。もちろん、一般紙も青年誌もね。
最終巻の18巻も僕の心を揺さぶってくれて、そして主人公二人、ナナとカオルが望む形におさまってくれた。こういう結末を僕は待っていたんだなって。
スポンサーリンク
ナナとカオル最終巻
ああ、おわっちゃったよ。ナナとカオル。これがナナとカオル18巻の表紙。ナナがなんかすてきなドレスを着ている。
高校のヒロインの千草奈々とダメ生徒の杉村薫は、マンションが隣同士の幼馴染。カオルは趣味のSMの妄想に明け暮れていたが、そんなある日、ナナがふとしたことでカオルのコレクションのボンテージ衣装を着てしまう。それをきっかけにナナとカオルの秘密の「息抜き」が始まった。ナナとカオル[Wikipedia]
二人の秘密、「息抜き」として始まったナナとカオルのいびつな関係。その中には、お互いがもやもやと「好き」って言う気持ちがあって、それが段々と成長して行っている感じ。最終巻の前17巻で、ナナとカオルが物理的に離れ離れになっちゃっている状態になる(カオルが沖縄にて生活)。
そんな中、ナナは軽井沢の別荘に勉強会することに。 そこで出逢った、カオルっぽい…なんかそういう人。実はカオルのやってるネット界のSMコミュニティの住人でナナはこいつに襲われるのだ。マジむかつく。
はい。めっちゃむかむかします。めっちゃミカムカして、そして、カオルが助けに来てくれて安堵。ほんと、甘詰留太さんの術中にはまっているとはっと気づく。
やっぱ甘詰留太さんの漫画って、読者を苦しませてくれるんですよね。「ずきずき」するっていうか、ヒロインが、主人公がどうしてそんな追いやるようなことしちゃうんだろうね。そういう手法なんだろうけど、そう言う意味で、ボクはMなのかもしれない。「これを待っていた!」ってね。
おそらく、甘詰留太さんのファンって、そういう人達なんだと思います。
「ナナとカオル」18巻、フォトレビュー
「ナナとカオル」18巻の漫画帯「完結」の大きな文字、めっちゃ嬉しい。完結するのは嬉しいけど、やっぱり寂しい。ボクは雑誌ではなくコミック派だから動向をしらなかった。まさかあんなことになっているなんて。
毎度「エロいよ」ってかいてあるけど、そうじゃなくて、これは純愛だからさー。もう、カオルを抱きしめてあげたい。よくぞ! ってね。
最終巻で超絶むかつかせてくれた(ただし同情もした)男。
軽井沢の別荘の家主で、東大生。
SMコミュニティで「煉獄」という名前で活動。ナナにクスリを盛り、縛り、下着をはぎ取ろうとしているところでカオルに突撃される。 正直「死ね」とは思ったが、こいつの背景もいたたまれない。
カオルのことは同類と思っているらしい。が、違う。
このシーン、死ねよ。
正直そう思う。
「二人のこと知らないくせに!!!!」って嫁氏(GUMIさん)ならぶち切れているシーンだろう。この漫画を渡せば、漫画のページをちぎられそうで怖い。でも読んでもらいます。
最後、二人は。
最後、お互いの気持ち。もやもやを取っ払い、先に進んだ二人。
カオルの決断と覚悟。
どれも、ナナに伝わった。
それだけで読者目線のボクは満足。合致したからそれでいい。後日談とか要らない。ふたりが、二人の気持ちで、これからを一緒に進んで行けばいい。
ナナとカオルありがとう。
ステキな純愛でした。
それがボクの「ナナとカオル」18巻、並びに、これまでの「ナナとカオル」への感想です。
巻末のスペシャルサンクスのページでは、なにやらとあるURLがある。これは、アクセスしてみたほうがよいと思われ。新たな道が広げれた。
詳細はのせませんw。是非ご自身の目で。
あと、表紙になっている、ナナのウェディングドレスと、裏表紙のカオルのタキシードがいいね。幸せな感じ。でも首輪付き。それがまたよい。
甘詰留太さん、「ナナとカオル」という一つの物語、お疲れ様でした。この結末、ボクはありがたく心の中に秘めることにします。そして、色んな人に見てもらいたいと思います。ありがとうございました。