これまで、iPhoneとWindows間でのデータ共有は決してスムーズとは言えなかった。たとえば、iMessageでのやりとりではフリック入力に不便さを感じ、キーボードを使うためにFacebookメッセンジャーを活用したり、写真やドキュメントの送受信にはSendanywhereを頼ったりするのが一般的だった。
僕自身、MacBookも持っているが、メインの母艦として使っているのはWindowsデバイスだ。必然的にWindowsを中心に作業することが多いため、iPhoneとのデータ共有の手間が課題だった。そんな中、Microsoftが提供する「Phone Link」と「Link to Windows」の新機能が、iPhoneとWindows間のファイル共有を劇的に簡単にしてくれそうだ。
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Phone LinkとLink to Windowsで何ができる?
MicrosoftがWindows Insider Program向けに提供を開始した新機能では、iPhoneとWindows間でのファイル共有がシンプルな操作で実現可能になる。この機能は、iOS 16以降を搭載したiPhoneとWindows 10または11を利用しているユーザーが対象だ。
できること
- iPhoneからWindowsへ写真やドキュメントを簡単に転送。
- WindowsからiPhoneへのファイル送信もスムーズに。
- ケーブルやサードパーティのクラウドアプリが不要。
必要なもの
- iOS 16以上のiPhone。
- Windows 10または11のPC。
- iPhone用の「Link to Windows」アプリとWindows用の「Phone Link」アプリ。
Phone Linkの使い方
iPhoneからWindowsへファイルを送る場合
- iPhoneの「共有」メニューから「Link to Windows」を選択。
- ペアリング済みのWindows PCを選び、ファイルを送信。
WindowsからiPhoneへファイルを送る場合
- ファイルエクスプローラーで送信したいファイルを右クリック。
- 「My Phone」を選び、ペアリング済みのiPhoneを指定して送信。
手順はとても簡単で、これまでの面倒な操作を大幅に省けるのが魅力だ。
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どんな場面で便利か?
これまで僕は、iPhoneとWindows間のデータ共有にSendanywhereを活用してきた。確かに便利なサービスだが、この新機能ならもっと手軽にデータを移動できる。たとえば、仕事の資料や日常の写真をPCに送るだけでなく、逆にiPhoneへ送るといった場面で活躍する。
また、iMessageで長文を送る際に感じるフリック入力の窮屈さも、Windowsのキーボードを使えば解消される。この新機能は、ビジネスでもプライベートでも使い勝手が良さそうだ。
補足
手元にあったipad miniでも試してみたら問題なく認識した。iPhone というよりios向けなのだろう。ただし、ipadで開くとアプリの大きさはスマホと同じ大きさになり縮小されてしまう。ファイル転送以外あんまり意味ない。
注意点と今後の期待
現時点では、この新機能はWindows Insider Program向けのプレビュー版として提供されている。正式リリースの時期はまだ発表されていないが、プレビュー版を利用できる環境があれば、ぜひ試してみたい機能だ。
とりあえずいろいろ触ってみたが、この記事を書いている2024年12月30日の時点では、メッセージのやり取りについてはまだ利用できないようだ。これが可能になるとさらに便利になるので、今後のアップデートに期待したい。
まとめ
Microsoftの「Phone Link」と「Link to Windows」は、iPhoneとWindows間のファイル共有を格段に快適にしてくれる。これまで感じていたデータ共有の不便さを解消する画期的なツールだ。特に僕のようにWindowsデバイスを母艦として使っている人にとって、この新機能は大きな助けになるだろう。
正式リリースが待ち遠しい。これからさらに便利になる日常を期待しながら、今後の展開を見守りたい。