お世話になってきたK&F Conceptというブランド
これまで何度も助けられてきた、K&F Conceptの存在。
カメラ用品の世界ではおなじみのブランドで、三脚、フィルター、カメラバッグ、アダプターなど、幅広い製品を手頃な価格で提供している。
僕自身、オールドレンズ遊びをする際にはK&F Conceptのマウントアダプターに何度も助けられてきた。
しっかりした作り、手に取りやすい価格、信頼できる装着感。「安かろう悪かろう」ではない、ちゃんと使える製品たち。そんな印象を持っていた。
実際、これまで使ってきたアダプターも問題なく、数多くのレンズたちとカメラボディをつないできた。
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信頼していたからこそ、ショックだった「落下」
だからこそ、今回の出来事はかなりショックだった。
とあるオールドレンズを装着していたとき、いつものように撮影の準備をしていると、「カチャ」という乾いた音とともに、レンズが地面に落ちた。
落下。
オールドレンズを扱う人なら、その言葉だけでヒヤリとするはずだ。
しかも、ただのレンズではなかった。非常に貴重で、今となってはなかなか手に入らない一本だったのだ。
このとき、ただただ呆然とした。
K&F Concept マウントアダプター C/Y-EOS Contax Yashicaレンズ - Canon EOSカメラ装着用 C/Yレンズアダプター メーカー直営店
ちなみに、落下したのはヤシコンからEFに変換するアダプタ。もう何のレンズなのかは匂わせているので大体わかっていただけると思います。あいつを落としました。
落下の原因は「わずかな異常」
冷静に状況を確認してみると、落下の原因はアダプター側にあった。
正確に言えば、アダプターの中のとある部品が、正しい状態ではなかった。この写真のとある場所とはここだ。
最初は製品の仕様かとも疑った。だが、幸いにも同じ型番のアダプターをもう一つ所有していたため、比較することができた。
赤丸で囲ったシルバーの部品がだめだった。この部分がまっすぐになっているのがだめだ。この部分が、まっすぐになっていると、なんと使用中に抜けてしまうのだ。引っ掛けに引っかかっているように見えて、F値を変えると自動的に外れる仕様になっていた。
そして確信した。同じモデルのもう一方では、問題なくしっかりとレンズが保持されている。つまり、今回の個体だけが「正常な状態ではなかった」のだ。
小さな違い。しかし、オールドレンズの命運を分けるには十分すぎるほどの差だった。
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それでも、K&F Conceptは嫌いになれない
こういう経験をしたあとでも、正直、K&F Concept自体を嫌いになることはできなかった。
実際、今まで助けられてきたことのほうが圧倒的に多いからだ。
ただひとつ言えるのは、「どんなブランドでも、どんな製品でも、個体差はある」ということ。
だからこそ、特に貴重な機材を扱うときには、事前にしっかり確認をするべきだったんだなと痛感している。
ただし、もし弁償してくれると名乗り出るならいつでも連絡先は開けておくのでよろしくお願いしたいと思う。