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Ugreen DXP 4800 Plusを使い始めて20日|10GbE接続とDockerの可能性、そしてUPSの話

Ugreen DXP 4800 Plusを使い始めて20日|10GbE接続とDockerの可能性、そしてUPSの話

UgreenのNAS「DXP 4800 Plus」を使い始めて、気づけば20日が経とうとしている。最初のレビューを書いたのがつい昨日のように思えるけれど、その間にいろんなことを試してみた。

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まずは10GbEで直結した

最初から決めていたことの一つが、「10GbEでつなぐ」ということ。Ugreen DXP 4800 PlusにはLANポートが2つ付いていて、そのうちの1つが10GbE対応。PCとNASを直接つなぐことで、高速なファイル転送が実現できる。

このあたりの設定については別の記事でも詳しく書いたけど(MTUの話とかも含めて)、とにかく一度この速度を体験してしまうと、もう元には戻れない。大きな素材を扱う人、動画編集する人には特にオススメしたい構成だ。

ちなみにその後2.5GbEの穴に刺さっているLANケーブルで接続してみたがファイルの転送速度は雲泥の差だった。

また話は前後するが、こちらの記事でもその10GbEのことを書いてある。

そしてDockerで遊ぶ日々が始まる

次にいいなと思ったのがDocker。もともと知識はそこそこあったけれど、まさかNASでここまで快適に動くとは思わなかった。これまでのNASはNetGearのやつでまともにDockerみたいなのが動かなかったということもある。

Dockerって何?という人のためにざっくり説明すると、ざっくり言えば「アプリを軽く・柔軟に・隔離して動かすための仕組み」だ。UgreenのNASはGUIからDockerを扱えるので、深いLinux知識がなくてもわりとすぐに触り始めることができる。いやLinuxの知識はあった方が良い。あったほうが色々と考えずに済む。

最近は、ある調査系の依頼を受けて、常時動かしておく必要のあるプロセスをNAS上で動かしてみている。PCを24時間つけっぱなしにするのは避けたいけど、NASなら常時稼働が前提。こういうときにDockerが本当に役に立つ。

もちろん、知識は必要。でも、なんとかなる

とはいえ、Dockerを使いこなすにはそれなりの知識も必要だ。でも、まぁ今の時代、調べればいくらでも情報は出てくる。GUIで完結する範囲であれば難しいことはなく、SSHで中に入って直接コマンドを叩くようなことをしなければ、そこまでトラブルになることもないはずだ。

NASを少しずつ育てていくような感じが、なんとも楽しい。

NASのパスはVolume1

一応メモとして、ボリュームのマウント時のNASのパスは/volume1/Photos/ とか /volume1/docker/myapp/data/  といった名称になる。このVolume1の「1」については、僕はRaid5以外にm.2を取り付けているのでそのような名称になっている。もしm.2を取り付けていなかったら…のパスはわからない。多分Volume1と回答されるのではないだろうか?SSHで見に行けると一番良いのだろうけども、それは「自己責任乙」の世界なのでなんとも言えない。少なくとも僕の環境では「volume1」が一番下だった。

つまりこんな感じで明記する
docker run -v /volume1/Photos:/mnt/photos my-container

これはあくまで例ではある。

種類 パス例
ユーザーデータ(ホームフォルダ) /volume1/homes/ユーザー名/(あるいは /volume1/ユーザー名/
共通の共有フォルダ /volume1/共有フォルダ名/
Dockerの作業フォルダ /volume1/docker/サービス名/

例としてはこんな感じになる。僕個人は共有フォルダを多用しており、それによって色々と分けている。例えば、Dockerだったり、仕事用の「works」フォルダだったりと。とりあえずそういうときにどうやってマウントさせるだと悩んだ挙げ句たどり着いたのが上記の回答です。

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夏に備えて、UPSも導入した

もうひとつ、忘れてはいけないのがUPS。夏はどうしても雷や停電のリスクが高くなる季節。NASは常時稼働させる前提の機器だから、突然の電源断でデータが飛ぶようなことは絶対に避けたい。

UPS(無停電電源装置)を入れておくだけで、電源が落ちても数分間は稼働を維持できるし、安全にシャットダウンも可能になる。これはもはや「保険」として必須の装備だと思っている。仕事でNASを使う人は特に、早めに導入しておいて損はない。

ちなみに、このNASはUPSの管理を対応機種なら行える。導入するのならばできれば対応機種がいいだろう。なぜか日本のサイトからはUPSが対応機種一覧にはない。

まとめ:Ugreen DXP 4800 Plus、買って正解だった

UgreenのNAS「DXP 4800 Plus」を使い始めてまだ20日ほどだけれど、すでに「買って良かった」と思える要素がいくつもある。10GbEでの高速接続は作業効率を大きく上げてくれるし、Dockerで自由にサービスを立ち上げて遊べるのは想像以上に楽しい。

もちろん、Dockerの知識や設定の試行錯誤は必要だけれど、それも含めて“育てていくNAS”という感じがあって、所有していて本当に面白い機器だと思う。

このNASは、単なるデータ置き場にとどまらず、自分の作業環境をどんどん広げてくれる「プラットフォーム」になり得る存在。技術的な挑戦もできるし、安心して共有できる環境も作れる。仕事にも趣味にも、がっつり使い込んでいけそうだ。(現在進行中で使っている)

今後も、試したこと・困ったこと・面白かったことを記事にしていければと思っている。もし同じ機種を使っている人がいれば、ぜひ情報交換しましょう。

 

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「全身性エリテマトーデス」と「両足大腿骨骨頭壊死」という病気を抱えながら、フリーランスとして活動しています。伊勢志摩在住。HP制作、写真撮影、動画撮影を生業としています。 このブログに掲載している写真は、主に EOS R5(2021年頃より)を使用して撮影しています。 お仕事のご相談やレビューのご依頼は、お問い合わせフォームからご連絡ください。 また、YouTubeもやっています。よかったらフォローしてもらえると嬉しいです!

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