SatechiさんからM.2のSSDケースをレビューしないとお声がかかり、製品をレビューすることになりました。ちょうどM.2のSSDを何個か増やしているタイミングで、Satechiさんのどんなだろうと言うことで届く前に調べてみることに。どうやらお解きのアルミ系のケースみたいで、ほぼほぼ金属で構成されている製品とのこと。M.2はとにかく熱を持つことがあり、その熱のおかげで性能が落ちると言う特徴が有る。なので、ケースに入れるにしても放熱を懸念する必要があるということだ。
そして、先にも書いたがSatechiさんのM.2はお得意のアルミが使われていて、放熱に期待できそうだ。
ということで、SatechiさんのM.2ケースの威力を見ていこう。
※追記
BMPCC6Kに指したところ、駆動しませんでした。
コントローラーの問題だと思います。
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Satechi M.2 SSDケース
まずさきにこのケースのスペックを紹介する。
このケースはNVMeとSATAに対応しており、道具無しでM.2を装着できる特徴が有る。サイズはサイズ 2242/2260/2280に対応し、B+Mにも対応している。つまりは全対応というところだ。USBは3.2 Gen2(NVMeの場合)に対応しており、10Gbpsで最大4TBに対応とのこと。現状4TBのM.2はブチ高いので2TBのM.2を今回用意した。
USB3.2 Gen2に対応しているとのことだが、入っているケーブルはUSB 3.1 Gen 2となっていた。なぜちょっとケチった。ちなみに速度はほぼ変わらないと思ってもらっても良い。
あたりまえだが、10Gbps出るので当然のように早い。爆速のストレージが欲しい人はなぞのSSDより、M.2とエンクロージャー(今回のSatechiさんのケース見たなヤツ)との組み合わせの方が早いとは思う。
軽めに速度を測ってみると、当然これぐらいは出る。もちろん、シーケンシャルリード速度などが今回のエンクロージャーよりも超えている必要はある。一応Satechiさんの製品ページには以下のように書かれていた。
テストされたM.2 | READ | WRITE |
Samsung 980 PRO | 950.8MB/s | 953.9MB/s |
Samsung 970 EVO | 949.9MB/s | 947.3MB/s |
WD BLACK SN850 | 950.6MB/s | 942.2MB/s |
WD BLACK SN750 | 832.6MB/s | 930.2MB/s |
Samsung 860 EVO(SATA) | 530.8MB/s | 502.5MB/s |
他にもWESTERN DIGITAL(WD)のGREENのSATAとかいう、いや、いつつかうねんな計測結果もあった。ただし、この記載されている結果には足らない情報があって、そのM.2のどの容量なのかが記載されてない。M.2は容量によってリードやライトの速度が変わるからそれらが記載されてないとあまり意味が無い表にはなっている。
ちなみに、先のCrystalDiskMarkの計測結果は、WD Black SN770 2TBの計測結果である。
このエンクロージャに対しては完全なオーバースペックではあるが放熱性を調べるためにコチラにした。
今回はM.2の測定では無く、あくまでエンクロージャーとしてちゃんと動くかというのだけは忘れないで欲しい。
ちなみに、かなり大きいファイルを何度か移動したが、まったくもってアチチになるようなことは無かった。暖かい…ぐらいの印象。もちろん、それは環境によるとは思が、エンクロージャーが全体的にほんのり暖かいので放熱性はあると思われる。
また、放置しておくと勝手に冷えてくれるのが良い。他のケースより冷える速度が速いと思われる。
Satechi M.2 SSDケースを見ていこう
先ほどのケースから取り出すと、金属の塊が現れる。Satechiさんらしい梱包。
中身はエンクロージャー本体とケーブル(USB 3.1 Gen 2)と説明書。至ってシンプル。本体にはギザギザの溝があり、ヒートシンクとして放熱性があるのはコレのおかげだろう。角は丸く削られており、持ち運びを考えてのデザインだと思う。
M.2のインストールはめちゃくちゃかんたんで、本体にあるスライドをあけ、中にM.2を入れていくと言うだけの行為。
放熱性を考えると、どう考えてもM.2の本体の上にシートを敷き、アルミ面とひっつける必要があると思ったため、説明書には書かれていない方法で放熱シートを貼り付けた。本来ならば、M.2の下に貼り付けるとあった。そんなわけあるかい!と上に貼ってある。現に色々なエンクロージャーを持っているが、どれも上に放熱シートを貼り付けている。
ちなみに、M.2をしまうとき、このシートが少し引っかかる。つまり、密接していることになる。なのでコレで合っていると思いたい。というか、こうじゃ無いと放熱できないと思う。
本体を横から見た図。アルミ削り出しっぽく見える。つまり、コレで放熱しているわけだ。
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全体を通したSatechi M.2 SSDケース
ということで、SatechiさんのM.2のレビュー。僕はよく、M.2をいれたエンクロージャーにDavinci Resolveの関連データをツッコんでそこで編集を行っている。ぶっちゃけ10Gbpsでていたら何のつまりも無く問題なく快適に操作できる。なので僕の思っている速度は普通に得ているので問題は無いと思われる。また、今回はWD Black SN770というオーバースペックのM.2をいれたが、もっと性能が低めな安価なM.2を入れてしまえば、安価で容量のある爆速SSDが完成するのだ。そもそもBlack SN770の最高速度の半分も出してないので放熱が低い可能性も否めない。
おそらくBLUEでも問題なく同等の性能で駆動してくれるだろう。BLACKは別の製品に入れ替える予定だったので今回利用させてもらった。
正直、同スペックのエンクロージャーからみれば、少し高い値段帯ではある物の、道具不要なギミックでこの放熱バリバリのデザインを得れるとするならば有りだとは思う。