2014年5月末に、黒咲練導さんの楽園コミックス『ユエラオ』が出ました。楽園を読んでいて、黒咲練導氏のキャラクターによる「縛り」を堪能しました。
黒咲練導さんのキャラクターといえば、ちょいくらい感じで、目付きが悪く、巨乳で、眼鏡で、おどおどしていて…。なんかそんな感じのイメージです。そいつらが縛ったり縛れられたりします。それが『ユエラオ』です。
『縛りを堪能したい』
そんな女子高生とその彼女と師匠(せんせい)の、なんか色々な心理的なエロスバリバリです。
スポンサーリンク
ユエラオ:縛り
師匠(せんせい)に縛られる女子高生。黒咲練導さんの描く、この表情が好き。
師匠(せんせい)のほうは、縛りに対してかなり真面目なタイプです。
一方、こちらは「縛られる」女子高生です。縛っているのは、先ほどの女子高生。ちなみに、このシーンは縛りの野外プレイ中です。
漫画『ユエラオ』は
漫画雑誌『楽園』連載の黒咲練導さん作品です。「縛る」ことで、女子高生が顔を歪ませる系のやつです。主人公である女子高生自信も「彼女」を縛るシーンも有ります。
女子高生に「縛り」を教える師匠(せんせい)。そして、それを覚え「彼女」を縛る女子高生。しかし、師匠(せんせい)との約束で、見てないところでは縛ってはいけないのだった。それが、野外縛りプレイで師匠(せんせい)にばれて、怒られてします。そんなストーリー。
単行本になった『ユエラオ』では、師匠(せんせい)がナゼに「縛り」を真面目にするのかがわかります。その話が書かれている描き下ろしがあるのです。
描きおろし話はもうひとつあって、それは後日談の話です。
今度は、師匠(せんせい)同伴で「彼女」を縛ります。それなら、師匠(せんせい)との約束を破りませんからね。しかし、そこでも師匠(せんせい)は真面目で、ちょっとヘマをした女子高生をひっぱたきます。
まぁ、なんやかんやあって、師匠(せんせい)のもとに、とある男子が訪れるシーンで終わります。おそらくですが、この男子は、黒咲練導さんの『C- 黒咲練導作品集』に出てくホモの少年だと思われます。
というのも、黒咲練導サンの作品は、どこかでつながっているパターンが有るんです。つまり、今回のこの少年は「放課後プレイ3」で登場した少年になるんでしょうね。
SMについて
我が家にあるSMを題材にした作品が他にも有りまして、そのひとつが甘詰留太さんの『ナナとカオル』です。こちらもSMであり「縛り」やそれ以外の行為もあります。
どちらにも共通するのは「愛」があること。
『ユエラオ』と『ナナとカオル』、どちらの作品にも言えるのですが、「愛」がないとSMが成り立たないと説いています。これは愛の究極の形なのではないでしょうか。『ナナとカオル』といえば、純文学に値するものだと僕は思います。それが説いたSM。愛です。
kissaten的話
「縛り」「縛られ」愛を説く。そんな作品『ユエラオ』の紹介でした。黒咲練導さんが、どこまで意味を込めて書いたかわかりませんが、『愛がなきゃSMは無理だ』と僕は思います。
『ユエラオ』自体は、エロスというより、精神的エロスと言ったところ。表情で魅せてくれます。そして、想像しましょう。それが脳の栄養にもつながります。