Theエピック、いわゆる「ギーク」をめちゃくちゃ楽しませてくれる映画を見ました。
アーネスト・クラインの小説『ゲームウォーズ』を原作とした2018年に放映されたスピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』(レディープレイヤーワン)を僕は1年越しにAmazonでみました。Primeとかではなくレンタルで見たのだけれどもこれは確実に「あー、ブルーレイ買っちゃうやつだ」と思います。
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時は2045年、人類の多くは「オアシス」というVR世界に没頭している時代です。今現在あるような「映像を見て」楽しむレベルではなく、極限まで仮想現実の世界に入り込めるシステムが有る時代の話です。「オアシス」の創始者であるジェームズ・ハリデーがなくなったあとに公開した遺言に「オアシス内に、イースターエッグを仕込んだよ」「ソレを手に入れた人に、アシスの所有権と5000億ドル(日本円でだいたい56兆円)を与えるよ」という「アノラック・ゲーム」を開催する旨が語られていました。「オアシス」のプレイヤーとして個人が、世界的企業が、この一大ゲームに挑戦しているのでした。
主人公である「ウェイド・オーウェン・ワッツ」(役、タイ・シェリダン)は、ジェームズ・ハリデーの意図を読み解き、イースターエッグを手に入れるための3つの鍵の内一つを手に入れるのであった。
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めちゃくちゃ端折るとこんな感じの話です。1つ目の鍵を見つけ、連鎖的に「アノラック・ゲーム」の謎が解けていきます。「オアシス」は単なる娯楽などではなく、世界のシステムそのものとなっています。「オアシスを手に入れる」ということは、世界を手に入れるも同意なので、その興奮がパないのです。
「アノラック・ゲーム」に活には「ギーク知識」や「ジェームズ・ハリデー」に関する知識が必須で、ジェームズ・ハリデーの熱狂的ファンであるウェイドが謎を解いていきます。そしてギークであるがゆえの知恵で解けていく…ギークのみが勝ち取れるゲームだったんですわ。主に80年台ネタが多くてめっちゃ好き。
映画の内容はあんまりかけないですけど(見てほしいから)、この映画で良かったなーって思うところを紹介していきたいです。
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映画『レディ・プレイヤー1』は「ギークをやっててよかった」を思わせる最高の作品
いくつか『レディ・プレイヤー1』に関する予告映像が出ています。この映画の特徴として「様々な作品のキャラクターが出てくる」ということです。
例えば世界的にも名のある仕事を選ばないキャラクター「キティちゃん」やゲーム「ストリートファイター」の各キャラクター達。ゲーム「Overwatch」のトレーサー、大友克洋『AKIRA』の金田バイク、ガンダム(型番は伏せておきます)、チャッキーやロボコップ…スピルバーグ監督作品で言えば、『バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ』のデロリアンや『トランスフォーマーシリーズ』のオプティマスプライムなども出ていましたね。
この映画にはものすごい多くのクロスオーバーが発生し、著作権関連でかなり時間を費やしたとかなんとか。原作では「ウルトラマン」が出ていたのですが、とあるアジアとの問題でこの映画には残念ながら問題解決まで間に合わなかったんすよね。
いやー、すごいんですよ。めっちゃいろんなキャラクターが出てくるんですよ。いやキャラクターだけじゃなくて、いろいろな用語とかオマージュがふんだんに組み込まれてるんですよね。僕が今まで見てきた映画がたくさんこの映画に組み込まれていたんですよ。
ギークを続けてきてよかった
そのため「ギークじゃないとわからないネタ」もところどころ発生して、この映画を8割楽しむには少なくとも前知識として様々な作品を知っておかないといけないという。日本のアニメでいうと「ポプテピピック」がソレに当たります。あれも様々なオマージュが出てきて、その作品を知らない人にとっては「???」となりますが、作品を知っていると腹をよじ切るほどのネタだったり…そういう楽しめるのはギークだけだったね。
「ギークを続けてきてよかった」をこの作品を見て改めて思わされました。
僕自身、100%はこの作品を楽しめれてないですが、一般の他の人よりは確実に楽しめていると自負しています。
よくある「オタク知識あるから俺すげえ」とかではなく、単純に楽しめるための仕掛けがギークよりなんですよ。普通の人が「この映画面白い」と思った感想の何倍もの価値を僕は得れています。
ギークな友人と一緒に見たのですが、「あ、これあれだよね!」なんて情報のやり取りがめっちゃ楽しかったです。
僕の培ってきた人生そのものがこの作品の価値をぐんと挙げてくれた感じです。
あの映画や作品をまた見たくなる
先に書いたように、この映画には様々なエピックが散りばめられています。色々な作品が出てきて「あぁ、またあれ見たくなったね」って思わされました。
もちろん、その作品を知らない人で、『レディ・プレイヤー1』をもっと楽しみたい人ならぜひとも見てほしいなと思います。
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オタクあるあるなのだろう
劇中、「アノラック・ゲーム」の最終ゲームを解くために、とある女性が「アレじゃね?」と解説を始めます。やはりオタクはこうなのだろうか。めっちゃ早口でその解説を行うのです。
うーん、みていたむずかゆい。
Wikiを見たらちょっとワクワクするかも
僕は原作未読なので、Wikipediaに身を任せてみることにしました。いろいろ書かれていて「あぁ、あのシーンこれね!」と学びがたっぷりあります。ぜひともWikiで予習復習してください!
劇中では使われていない『Take On Me』は実は…
超ネタバレを避けたいのですが、予告編ではa-haの『Take On Me』がかかってますけど、劇中では音楽は利用されていません。ところが、「オアシス」創始者であるハリデーのセリフとして「Take On Me」が出てきます。実はこの映画を更に深く読み解くには「Take On Me」のPVが鍵になっているんですよね。
いやー、エピックです。まさかこんなところまで仕掛けを用意しているとは…。
いや、言えない。流石にこれはネタバレできない。ぜひとも「レディープレイヤーワン」を見て、「Take On Me」のPVをみて「あ!!!!!!!!!!」と気づいてほしい。
気づいたあなたはもうギークでナードです。誇らしげに!
ディスク、ほしい。