以前に漫画雑誌で載っていたシモダアサミさんの漫画『mon*mon』を紹介したいと思います。シモダアサミさんのデビュー作でもある『mon*mon』は、オムニバス形式でアラサー男女の欲求不満を描いていく漫画です。
『mon*mon』が載っていた雑誌が知る人ぞ知る「山本直樹」さんが関わっていた漫画雑誌ということもあって、こちらの漫画『mon*mon』もそれにそった内容なんですよね。
シモダアサミさんによるアラサー男女の「あぁあるかも」な悶々(もんもん)とした、それぞれのお話、結構好きだったので漫画を買ってしまいました。
シモダアサミさんの『mon*mon』の紹介をします。
誰だって欲求不満だシモダアサミさんの『mon*mon』
シモダアサミさんの「mon*mon」が載っていた漫画雑誌は、スーパーバイザーに成年向けの漫画をたくさん描いているレジェンド漫画家「山本直樹」をもつ『マンガ・エロティクス・エフ』という漫画雑誌です。『マンガ・エロティクス・エフ』はすでに休刊してしまいましたが、僕が好きな漫画家「道満晴明」先生がちらほら出ていたということで買っていた漫画雑誌です。
そこで出会った「シモダアサミ」さん。そして「mon*mon」という悶々する漫画です。
キュートな絵柄なのに、その生々しくもありアリそうな「悶々」としたストーリーに僕は一目惚れしました。
僕が漫画雑誌『マンガ・エロティクス・エフ』を読み始めた頃には、すでに「mon*mon」が連載していて『面白いなー、次も読みたいなー』と思っていたところでした。ところが、そう思った矢先にこの「mon*mon」の連載が終了したことに衝撃も覚えています。
「あぁ、他の話ってどんなのだったんだろう」ってことで、シモダアサミさんの「mon*mon」を買っちゃったわけです。悶々してましたからね。
シモダアサミの「悶々」とさせる才能がキラリ
『mon*mon』は全7話あるオムニバス漫画で、お話ごとに欲求不満の男女が出てきます。キャラクターには「超肉食系OLの佐野さん」「風俗嬢(処女)の道子さん」「心は貞淑な片桐さん」「子離れできない幸子さん」「結婚4年目の寺島さん」「乙女ゲームにハマる歩美さん」などがいます。恋人が居ない話や、親離れ子離れの話や、夫婦間のセックスレスの話、乙女ゲーの話など様々なお話があります。
絵はキュートで見やすく、性に関する描写もそれにたいして極端に否定的でなければ読み込めます。
超肉食系OLの佐野さん
満足いかなかった佐野さん。
子離れできない幸子さん。
こんな可愛い絵柄のキャラクターが色々なことをします。結末が「なんかリアル」なんですよね。「実体験だったり?」なんてね。もしかしたら人によっては『mon*mon』の主人公たちに共感を覚えてしまう話があるかもしれません。
「欲求不満」の持ち方ってのは男女それぞれ様々で、さらにいえば十人十色です。「女の人はこんなこと考えてんの?」とか漫画に対して思っちゃいましたけど、もしかしたら本当にそういう人が居て、シモダアサミさんの漫画の話として出してしまったのかもしれない…なんて思いながら読むと余計悶々できます。
「悶々」な女の人の気持ち…ってこんなのかな~って思っちゃって良いのかわからないけど…そういうのがこの漫画でワクワクできることなのかなーと男性である自分的にはそう思えました。
誰だって持つ欲求不満を「mon*mon」でさらに悶々と
欲求不満ってのは、やっぱり色んな人がいろんな形でいろんな大きさで持っていると思います。この漫画がリアルな話かどうかはおいておいて…良いですね、そういうの。
みんな何かしら考えてるんだな、と、思えば心の何かが軽くなったような気に慣れました。「実録○○」とか「○○な私のエッセイ」的なものも読みますけど、こういうマンガ形式なのも良いなって思います。
シモダアサミさんという、女性漫画家ならではの描き方…ぜひとも漫画を手にとって読んでみてほしいですね。
ちなみに「学生編」(全2話)というものがKindleにあるらしいです。僕はまだ未読ですが、「学生」の「悶々」とはいかに…?