この人はきっと変態なんだろうなと思っちゃう漫画家さんって結構いると思うんだけど、この沙村広明さんはその中でも群を抜いての変態さんだと思います。たぶん本人に会っても「あなたは変態ですね」なんて言っちゃうぐらい変態さんです。
沙村さんがどういった人物なのかはぶっちゃけ知りませんが、出している漫画はいくつか持っています。最近では、実写映画化された『無限の住人』でその名を知った人たちもいるでしょう。そして漫画を読んで、その変態さに触れて、びびる。そういう流れを見て取れそうです。
さて、そんな沙村広明さんの『幻想ギネコクラシー』の第二巻が登場。あいかわらずシリアスな絵でギャグをするという(ギャグでいいんだよね?)ぶっ飛んだ人です。絵がうまいだけに、もうおもろ。人を選ぶ漫画でしょうが僕は余裕でクリーンヒットですわ。
スポンサーリンク
沙村広明『幻想ギネコクラシー
どん!ということでこちらがその漫画。漫画自体は4月末に発売で、5月中頃に「あれ?なんか忘れてるな・・・」と思い出して購入。予定にも入ってたんだけど、なんか忘れちゃってた。まぁ、「書店からなくなることはない」と思ってたんで普通においてあって良かった。
幻想ギネコクラシー1巻同様、謎の頭になんか食っている女の子が表紙で描かれている。嫁氏が行ってくれた書店では、とあるキャラクターが描かれた冊子が入っていた。こういう物があるから書店で買っちゃうんだろうな。Amazonだったらまずこれはつかない。要る人はいる、要らない人にとってはまったくいらないものだけどね。僕はほしい。
さささ、「幻想ギネコクラシー」がいったいどういう漫画なのか。
・・・なんだろうか?ジャンルは説明できない気がする。「沙村広明の漫画」と説明するのが正しいと思われ。そういう表現の仕方をさせていただきたい。
絵がきれい、でもギャグがある。SFだったり、えっちぃやつだったり、おっさんがかっこよくて、突っ込みが飛んでて切れがアリ、ボケがもはやボケという領域に収まらないぐらいボケていたり。まじで好き。ありがとう沙村広明のお母さん。生んでくれてありがとう。こんな変態を生んでくれてありがとう。僕はそれを見て楽しく生きていけます。
幻想ギネコクラシー2巻の中身
いちおう、タイトルだけでも載せておこうかなと思います。
- 軍傳(いくさつたえ) 週刊ヤングマガジン2016年10号掲載
- 白泉社『楽園 Le Paradis』(ル パラディ)の幻想ギネコクラシーの掲載作品
- 道連道(みちづれみち) 第15号 2014年6月
- イプシロンの使者 第16号 2014年10月
- ホモ・ロフィエス(胎動篇) 第17号 2015年2月
- ホモ・ロフィエス(祖母回顧篇) 第18号 2015年6月
- ホモ・ロフィエス(地に満ちよ彼らの命篇) 第19号 2015年10月
- 最高!グランマ 第20号 2016年2月
- ジャックの買わされし物 第21号 2016年6月
- 田園パイレクシア 第22号 2016年10月
- 彼らのそれから 第23号 2017年2月
- ぷれぐなぷれぐな 第14号 2014年2月
あとは落書きが漫画の間ごとにあったり、イラストがあったり、作者の後書きがあったりそんな感じです。相変わらず目つきの悪い美女たちが暴れ回っている印象。うん、好きだ。
「ホモ・ロフィエス」なんて、珍しく続き物だしね。
この漫画の評価
とりあえず、今回の「幻想ギネコクラシー」はちょっと「弱い」ってのが僕の感想。弱いってのは「沙村広明」として弱いってこと。「てめえもっと書けるだろうが」とは言わないけど、「あれ?沙村さん、内蔵出しちゃっていいんですよ?」と心配しちゃう。(漫画では全身がつぶされたキャラクターはでます)
つまりは、僕のナカのハードル的にはそれを下回っている感じ。というか「幻想ギネコクラシー」の1巻でハードル上がっちゃったかな。
それでも、絵がきれいで、ギャグは普通の漫画からしたら十分に面白い。やっぱいいね。ってか、白泉社の『楽園 Le Paradis』を購読しているのですでに読んである漫画ばっかりだったのですが、それでも読み返すとやっぱり面白いなと。
巻末にも書かれているけど、沙村広明さんって、単行本を43冊もだされてるんですね!!無限の住人が30巻だとしてもそれでもすごい数だ。いやー、すごい。すごいねー。
すでにいくつか持ってるけど、やっぱ全部みたいね。あつめたいね。たぶん中古になるけど、あつめたいわー。
あ、興味持った人、「幻想ギネコクラシー」とかは一般的に見れる感じのやつだから見てみて!無限の住人にような長編もいいけど、短編集の方が詰まっているところ多いからね!!
ちなみに「ギネコクラシー」ってのは「女性による支配」て意味があるようです。