こんにちは、@kissatenです。この記事は2012年に書いた記事なのですが、改ね2014年に書き直したいと思います。この記事で描くのはスピルバーグ映画の『A.I.』です。ハーレイ・ジョエル・オスメント君のとんでもない演技を見ることが出来ます。
この映画は『愛』をインプットされて生まれてきた、A.I.[人工知能]ロボットの少年の旅を描いた作品です。この映画を『旅』と取れるかどうかは見る人によって変わるようです。僕は、何回目かでこの映画をそのように捉えることが出来ました。
『愛』、『ロボット』2つのテーマを僕は見ました。
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泣いてしまった。
何度も見てしまうのは彼の演技力
僕は映画を見る時間を決めているわけではないのですが、家にあるDVDを何度か見てしまいます。この映画は今回で何度目でしょうか?数は覚えてないですが、とても多くの回数を見ている映画です。
この映画の主人公の少年。トム・ハンクス主演の映画『フォレスト・ガンプ』の少年時の役や『シックス・センス』で、ハーレイ・J・オスメントを知りました。彼の独特な雰囲気が、『A.I.』でその本領を発揮していると思います。また、作中のハーレイ・J・オスメントは瞬きをしないことに注目して欲しい。彼は『ロボット』を演じきったのだと思う。
この映画で彼を起用したのは正解だと思いました。
A.I.のワンシーン
『A.I.』のパッケージに載せられている一面。ハーレイ・J・オスメントと母親役のフランセス・オコナーが映っています。このシーンはモニカ(母親)が自分が『母』であるとA.I.ロボットにインプットしているシーンです。これにより、彼が母を認識します。
あらすじ
地球温暖化が進んで一部の海に近い土地が沈み、妊娠・出産に厳しい許可制度がしかれ、人間の代わりに多くの資源を必要としないロボットが活躍する未来。その時代に人間と同じ愛情を持つ少年型ロボットとして開発されたデイビッドは、彼を製作したロボット製造会社の社員、ヘンリーとその妻モニカの元へ試験的に送られる。夫妻には不治の病を持つ息子のマーティンが居たが、現在は冷凍保存で眠っていて目覚める保証はなく、実質的に子供がいないのと同じだった。
起動させたモニカを永遠に愛するよう、元々変更がきかないようにプログラムされたデイビッドだったが、マーティンが奇跡的に病を克服して目を覚まし、退院して家に戻ってくる。それからモニカはデイビッドよりもマーティンの方に特に愛情を注ぐようになった。ある日マーティンとデイビッドが遊んでいる最中、マーティンの生命に関わる事故が発生し、デイビッドは森に捨てられる。
デイビッドは、再び母に愛されることを目的に友達の玩具型ロボットのテディ、森で出会ったセックス・ロボットのジゴロ・ジョーとともに旅をする。途中でロボットを破壊して楽しむショーの見世物にされかけるなど様々なトラブルに遭いながらも、デイビッドはただひたすらにモニカの愛を求めて旅を続け、最後は海に落ちてしまう。それでも彼は意識を失うその瞬間まで「僕を愛して」と望み続けた。
Via:https://ja.wikipedia.org/wiki/A.I.
愛されることってすごく難しいことなのです。ディビット(A.I.)はただ愛して欲しかっただけ。ところが、デイビットがとった行動により、母はある種の恐怖を覚えたのです。
どうして?なんで?ってと、モニカのとった行動に思います。いろいろな感情が出てきますが、たぶんその状況になったらモニカと一緒の行動をしてしまったかもしれません。モニカがデイビッドと別れるとき、工場の廃棄施設に送らず森に捨てたのはかすかながらもいっときの息子として「愛」があったのでしょう。
デイビットの旅
『人間になれば母に愛される』という考えのもとで、デイビットは旅に出ます。子供のように無知な知識ながら、デイビットは旅で「人間になる方法」をさがします。そんなものは最初からなかったのです。なかったのです。
「愛してるわ」の言葉
最終的に、デイビットは母モニカから「愛してるわ」と聞くことが出来ます。ところが、この終は本当に「良かったのか?」と僕は思いました。たしかに、デイビットの望む幸せは手に入れました。しかし、それは終わりを意味していました。ここは映画を見ないとなんとも言えないところです。
最後のシーンで、音楽がかかってきた時に、僕は涙しました。
監督の話
実はこの作品、スタンリー・キューブリックが原案をしていました。このDVDにあった特典映像を見ているとわかるのですが、キューブリックが20年の構想から、監督をスピルバーグに譲ったという話があります。監督として、スピルバーグがキューブリックに認められていたんでしょうね。
そういった意味で、特典映像のあるA.I.を選択した方がいいかもしれません。そういうバックボーンが好きな僕なので、特典有りを選んでいます。
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英語の話
この映画でジュード・ロウ演じるジゴロと呼ばれるセックスロボットが居ます。女性たちに「愛」を与える仕事をしていました。デイビットとはまた違った「愛」の与え方です。ところが、とある事情で追われる身になり、デイビッドと一緒に旅をすることになりました。そこでもジゴロは追われる見、最後の最後つかまってしまいます。
ジゴロ最後のシーン、デイビッドと別れるシーンでのセリフを英語で見ると、
"I am...I was...."
この言葉の意味を深く考えようと思ったのは、高専の英語の教官がこのシーンについて説明してくれました。機械であるはずの自分が"I"という人称代名詞を使う。それはおかしなことなのです。
ジゴロはこのシーンで、最後に自分を表現したのです。字幕だと『僕は生きた、、、、そして消える』となっていますが、これだとしっくり来ません。ほんとうの意味を捉えるなら英語字幕を表示させておくことをオススメします。ジゴロはロボットである前に、自分を「ひとつの存在」として認識したのです。すでに人間な僕からみたらなかなか難しいことですが、ロボット目線だとそうなるのでしょう。
kissaten的話
そんなこんなで、「A.I.」を何度も見ているよというお話。実はこの映画を見る前にGUMI(2012時点では彼女)さんと壮絶なけんかをしてしまいました 。そのまま仕事に行ってしまい、後悔しています。
ココで言わせていただきたいです。
GUMIさん愛してるよ!
この映画は定期的に見ようと思います。いつも「愛」がある行動を取りたいです。